【登壇報告】那須野ヶ原青年会議所 4月例会 ──「聴ける人が、場の主導権を持つ」対話が文化になる組織づくりについてお話ししました

2026年4月、那須野ヶ原青年会議所の4月例会にお招きいただき、「相互尊重コミュニケーション」をテーマにお話しさせていただきました。

相互尊重コミュニケーション協会代表の、渡辺佳菜です。

このたびの講演にあたり、実行委員長を務めてくださった吉川翔平さんをはじめ、那須野ヶ原青年会議所の皆さまには、数ヶ月にわたり大変丁寧に準備を重ねていただきました。当日会場に足を運んでくださった皆さま、そしてSNSを通じて温かなリアクションをくださった約100名の皆さまに、この場をお借りして、あらためて心より御礼申し上げます。

目次

事業が立ち上がる”前”の対話が、組織の土台になる

今回の講演会に至るまでの準備期間中、吉川さんとは何度も、時間をかけて対話を重ねてまいりました。

「この学びを、なぜ地域に届けたいのか」 「どのような組織を、これから築いていきたいのか」 「そもそも”対話”とは、何を意味するのか」

事業が具体的なカタチを帯びる前の、まだ輪郭の定まらない時期の対話には、時間も労力もかかります。効率だけを考えるのであれば、省略しても差し支えない工程かもしれません。

けれども、吉川さんは、その「手間」を一度も軽んじられることがありませんでした。むしろ、その手間そのものに価値を置いていらっしゃる方でした。

事業に「想いを持って向き合うこと」自体が、組織づくりの最初の、そして最も大切な一歩である。

そのことを、私自身、当日よりずっと前に、吉川さんとの一回一回の対話のなかで、あらためて教えていただいたように思います。

「聴ける人が、場の主導権を持つ」

講演当日にお伝えした内容のなかで、特に多くの方が心に留めてくださったメッセージが、こちらでした。

「聴ける人が、場の主導権を持つ」

一見すると、話している人が、場を動かしているように見えます。

けれども、本当に場の空気や対話の流れをかたちづくっているのは、話し手ではなく「聴いている人」のほうなのです。

「この人は、私の言葉を、ちゃんと受け取ってくれている」

そう相手が感じ取ったときにはじめて、人は、心の奥にしまっていた本音を少しずつ差し出しはじめます。話し手は、聴き手の在り方に合わせて、自分の話す深さを、無意識のうちに選んでいるのです。

つまり、組織の対話の質を左右しているのは、プレゼンテーションが上手な人でも、カリスマ的なリーダーでもなく、「ちゃんと聴ける人が、その組織のなかに何人いるか」である、ということです。

相互尊重コミュニケーション 4つの原則

当協会では、相互尊重コミュニケーションを支える4つの原則をお伝えしています。

一、自己表現 二、傾聴と共感 三、境界線 四、問い

このうちどれかひとつが欠けても、対話はたちまち一方通行へと陥ります。そしてこの4つは、個人が身につけるべきスキルであると同時に、組織の”文化”として根づかせていくべきものである、と私たちは考えています。

仕組みやルールだけで対話を機能させようとすると、どうしても息苦しさが残ります。

一方、「ちゃんと伝えて、ちゃんと聴く」が当たり前になっている組織では、メンバー一人ひとりが自然と前向きになり、自分の力を惜しみなく発揮できるようになります。結果として、組織全体が静かに、そして力強く育っていきます。

この循環を、私たちは「対話が文化になる組織」と呼んでいます。

リーダー・経営者の皆さまへ

組織を率いていらっしゃる方にとって、最も価値の高い投資のひとつが、「聴く”文化”への投資」です。

研修を通じて個別スキルを磨くことも、もちろん大切です。ただ、そのスキルが日常の対話のなかで自然に発揮されるためには、「聴くことが尊重される空気」が、あらかじめ組織のなかに醸成されている必要があります。

そしてその空気をつくる最初の一歩は、多くの場合、経営者や管理職の方が「自らまず聴く側に回る」ことから始まります。

口で言うほど易しくはない実践ですが、今回の那須野ヶ原青年会議所の皆さまは、吉川さんを中心に、まさにこの実践を組織として始めていらっしゃいました。その姿勢に、むしろ私自身が大いに学ばせていただいた講演でもありました。

おわりに──「ちゃんと伝えて、ちゃんと聴く」が、社会を変える

当協会は、「全ての人が、互いの個性と尊厳を尊重し、自分らしく生きる社会の実現」をビジョンとして掲げ、講演・研修・個別コンサルティング等を通じて、相互尊重コミュニケーションを広げる活動を続けております。

関わる一人ひとりを前向きにし、自然と力を引き出し、結果として組織全体を強くしていく。そうした組織を、日本に一つでも多く増やしていく。その積み重ねの先に、より良い社会があると、心から信じています。

今回のご縁は、私自身にとっても、大きな学びと前進の機会となりました。

吉川翔平さん、那須野ヶ原青年会議所の皆さま、そしてご来場・ご応援をいただいたすべての皆さま。

身に余るお言葉を、本当に、ありがとうございました。

これからも、「全ての人が、互いの個性と尊厳を尊重し、自分らしく生きる社会の実現」に向けて、力強く活動を展開してまいります。

講演・研修・組織づくりに関するご相談は、協会ホームページのお問い合わせフォームより承っております。


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