「受け止め方」が変わると、人間関係はもっと温かくなる ― 相互尊重コミュニケーション®︎講座 《第3期》第5講義レポート

目次

第3期》第5講義のテーマ:総合実践ディベート

相互尊重コミュニケーション®︎講座も、いよいよ第5回。

これまで積み重ねてきた「傾聴と共感」「自己表現」「境界線(バウンダリー)」「問い」の4つの要素を、実際のコミュニケーションの中でどう活かしていくのかを実践形式で学びました。

本来はリアル開催を予定していましたが、ダブル台風の接近に加え、講義前日には山梨県を震源とする地震が発生。

受講生の安全を最優先に考え、急遽オンライン開催へ変更しました。

そんな予期せぬ出来事があったからこそ、今回の講義では「人を思う気持ちをどう届けるか」「出来事をどう受け止めるか」という、コミュニケーションの本質に触れる時間にもなりました。

それでは、受講生の皆さんがどのような気づきを得られたのか、ご紹介します。

木田晴美さん

晴美さんが印象に残ったのは、地震という有事の中で感じた「大丈夫?」という言葉の温かさでした。

心配の気持ちを伝えることについては、人それぞれ受け取り方が違います。

嬉しいと感じる人もいれば、そっとしておいてほしいと感じる人もいる。

だからこそ、「どちらが正しい・間違っている」ではなく、その違い自体が一人ひとりの個性であり、価値観なのだということを改めて実感されたそうです。

また、今回の講義ではこれまで学んできた4つの要素をディベート形式で実践。

普段は傾聴することは得意だと感じていた一方で、自分の意見を伝える場になると「急いでしまう」「勝ちたい気持ちが出てしまう」という、ご自身の思考の癖にも気づかれました。

講義後にはアーカイブを見返し、「もっと良い伝え方があったのではないか」と振り返る姿勢も、とても印象的でした。

さらに、3期にわたって学び続けてきた今、「暗い海の底でもがいていた自分が、ようやく海面に顔を出して呼吸ができるようになった感覚がある」と表現されていた言葉には、積み重ねてきた変化の大きさが表れていました。

▼渡辺佳菜のコメント
晴美さんは、毎回とても真摯にご自身と向き合われています。

コミュニケーションは「できた・できない」ではなく、実践して気づき、振り返ることの繰り返し。自分の癖に気づけたということは、それだけ成長している証拠です。

3期にわたり積み重ねてこられた学びが、少しずつ日常の安心感や人との関わりやすさへと変わっていることを、私自身もとても嬉しく感じています。

しらいしゆきさん

ゆきさんが今回受け取られたテーマは、「受け取る器を広げること」。

講義の中でお伝えした、「大丈夫?」という一言が持つ力。そして、有事だからこそ、人の本質が表れるという話が心に残ったそうです。

相手を思えば思うほど、「連絡して迷惑ではないだろうか」と考え、何もできなくなってしまうことがあります。

しかし、何も伝えなければ、「あなたを心配している人がいる」という事実すら届かない。

その言葉をどう受け止めるかは相手の自由だからこそ、まずは想いを届ける勇気も大切なのだと感じられました。

また、ディベートでは立場を入れ替えて対話することで、「違う」のではなく、「そう考える理由がある」という視点に変化。

相手を理解しようとする姿勢が、関係性をより深めていくことを実感されました。

「出来事そのものではなく、どう受け止めるかで景色は変わる。」

そのためには、自分自身の受け取る器を少しずつ広げていくことが大切。そんな学びを受け取られた講義となりました。

▼渡辺佳菜のコメント

ゆきさんの「受け取る器」という表現が、とても素敵でした。同じ出来事でも、受け止め方によって苦しみにも感謝にも変わります。

相互尊重コミュニケーション®︎は、相手を変える技術ではなく、自分自身の受け止め方を育てていく学びでもあります。

その変化は、人との関係だけでなく、自分自身との関係も優しく変えてくれます。

副島かなさん

かなさんが今回一番心に残ったのは、「迷うくらいなら言ってみる」ということでした。

地震が発生したとき、「佳菜さん、大丈夫かな」とすぐに顔が浮かんだそうです。けれど、「今連絡したら迷惑ではないだろうか」と迷い、そのまま講義当日を迎えました。

講義の中で、「大丈夫」という言葉の温かさについて話を聞いた瞬間、6年前の出来事を思い出したといいます。

新居へ引っ越した直後、水害が発生した際、海外に住む仕事関係の方から安否確認の連絡が届き、とても嬉しかったこと。

その経験を思い出し、「迷うくらいなら、すぐに想いを届けよう」と決意されたそうです。

人を思い浮かべたその瞬間こそ、行動するタイミング。

そして、有事だからこそ見えてくる人とのつながりや、自分が築いていきたい関係性についても、改めて考えるきっかけになったと綴られていました。

▼渡辺佳菜のコメント

かなさんの投稿を拝見して、「想いは届けてこそ伝わる」ということを改めて感じました。

相手を思う優しさがあるからこそ迷ってしまう。でも、その優しさを行動に変えたとき、人とのつながりはもっと温かくなっていきます。

迷いよりも、「あなたを思っています」という気持ちを大切にしていただけたら嬉しいです。

【今回のまとめ】

今回の講義では、4つのコミュニケーションスキルを実践するだけでなく、予期せぬ出来事を通して、人との関わり方や物事の受け止め方についても深く学ぶ時間となりました。

  • 晴美さん:「違いは個性」という視点を改めて実感し、自分のコミュニケーションの癖にも気づくことができた。
  • ゆきさん:「受け取る器」を広げることで、人との違いも出来事も感謝へと変えていけることを実感。
  • かなさん:「迷うくらいなら想いを届ける」という決意を通して、人とのつながりの大切さを再確認。

同じ講義を受けても、それぞれが受け取る学びは違います。

だからこそ、受講生同士のアウトプットを共有し合うことで、新たな気づきが生まれ、学びはさらに深まっていきます。

第5回講義を終えて

コミュニケーションは、テクニックだけでは変わりません。

相手を理解しようとする姿勢、自分の想いを大切にする勇気、そして出来事の意味をどう受け止めるか。その積み重ねが、人との関係性を少しずつ変えていきます。

今回の講義では、受講生の皆さんが実際の出来事を通して学びを深め、「知識」が「実践」へと変わっていく姿を見ることができました。

相互尊重コミュニケーション®︎は、誰かを変えるためのものではありません。

自分も相手も大切にしながら、安心して本音を伝え合える関係を育てていくためのコミュニケーションです。

これからも受講生の皆さんと共に、一つひとつの実践を積み重ねながら、家庭・職場・地域社会へと、この温かなコミュニケーションの輪を広げていきたいと思います。

引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします。

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