誰かから
「すごいですね!」
「素敵ですね!」と
褒めてもらったとき。
あなたは、その言葉を
どんなふうに受け取っていますか?
嬉しい気持ちはあるのに、
つい、
「いえいえ、私なんてまだまだです」
と返してしまう。
そんな経験はありませんか?
相手の良いところは
素直に認められるのに、
自分に向けられた温かい言葉は、
なぜか受け取ることが難しい。
今回は、
そんな自分自身の姿に気付き、
新しい一歩を踏み出された
受講生さんの声をご紹介します。
自己表現とは、自分の存在を大切にすること
相互尊重コミュニケーション®
認定講師養成講座 第4期。
第2講座のテーマは
「自己表現」です。
今回、
感想を寄せてくださったのは、
受講生の副島かなさん。
「自己表現」と聞くと、
自分の強みをアピールしたり、
能力を示したりすることを
思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、今回の講座で学んだのは、
もっと身近で、大切なことでした。
それは、
「私はこう思います」と、
自分の存在を示すこと。
自分の気持ちや考えを、
自分自身が大切にする。
そして、相手の気持ちや考えも、
同じように大切にする。
そこには、
どちらが正しいか、
どちらが優れているかという
比較は必要ありません。
自分も相手も、それぞれに
大切な存在であること。
その土台があるからこそ、
安心して自分の思いを
表現できるのですね。
■相手には伝えられるのに、自分では受け取れない
かなさんが今回、
特に心を動かされたのは、
「おかげさま」という言葉でした。
講座では、
最高の自己表現として
「おかげさまです」という言葉が
紹介されたそうです。
そのお話を聞きながら、
かなさんはご自身の経験を
振り返りました。
誰かに感動したり、
素敵だなと感じたりしたとき、
「すごいですね!」
と伝えることがあるそうです。
けれど、相手から、
「いやいや、全然そんなことないですよ」
と返ってくると、
少し寂しい気持ちになることがありました。
せっかく伝えた素直な気持ちを、
受け取ってもらえなかったように
感じたのかもしれません。
ところが、
ふと気付いたのです。
自分が褒められたときにも、
「いえいえ、自分なんてまだまだです」
と、同じように返していたことに。
「相手のすごいところは素直に伝えられるのに、
自分への言葉は受け取れない。」
その矛盾に気付いたかなさん。
これは、決して
珍しいことでは
ないのかもしれません。
相手の良さは自然に見つけられても、
自分の良さを認めることには、
少し勇気が必要な場合があります。
でも、
自分に向けられた温かい言葉も、
大切に受け取っていいのです。
「ありがとう」は、自分も相手も大切にする言葉
かなさんは、
こんな新しい受け取り方に
気付きました。
「ありがとうございます!
皆さんのおかげなんです」
そう伝えることができたら、
相手が届けてくれた気持ちも、
自分自身も大切にできる。
そして、
「自分が受け取ってもらいたかったことを、
自分にもしてあげたい」
と思われたそうです。
とても温かい気付きですね。
褒め言葉を受け取ることは、
自分を過大評価することではありません。
相手が見つけてくれた自分の良さを、
素直に認めてみること。
そして、
そこに至るまでに
支えてくれた人たちへの
感謝を表すこと。
「ありがとう。おかげさまです」
この短い言葉には、
自分を大切にする気持ちと、
相手を大切にする気持ちの
両方が込められています。
相互尊重コミュニケーション®が
大切にしているのも、
まさにその関係性です。
過去の経験を「おかげさま」の視点で見つめ直す
今回の講座では、
嬉しかった出来事や悲しかった出来事を、
「おかげさま」という視点で
振り返るワークも行われました。
かなさんは、その中で、
ご自身にとって重みのある経験を
お話しされたそうです。
詳しい内容は語られていませんが、
話しながら心に湧いてきたのは、
周囲の方々への感謝でした。
支えてくれた人。
これまで出会ってきた人。
さまざまな経験を通して学んできたこと。
その一つひとつが、
今の自分につながっている。
そんな気付きが
生まれたといいます。
もちろん、
辛かった出来事を
無理に良い経験だったと
思う必要はありません。
悲しかったことは、
悲しかったままでいい。
そのときの自分の気持ちも、
大切にしていいのです。
ただ、今の自分だからこそ
見えてくるものが
あるかもしれません。
過去の経験を違う角度から
見つめることで、
これまで気付かなかった
自分の強さや、周囲とのつながりを
感じられることもあります。
「今の私なら、できることがある」
かなさんの投稿の中で、
もう一つ印象的だった言葉があります。
「10年前の私だったら、
何もできずにいたかもしれない。
でも、今の私なら、
目の前の問題を解決するために
役立てられることがある。」
これまでの経験や学びを
振り返ったことで、
かなさんの中に、新しい決意が
生まれました。
それは、
過去の自分には難しかったことも、
今の自分なら向き合えるかもしれない
という気付き。
人は、
さまざまな経験を重ねながら、
少しずつ変化していきます。
以前はできなかったことが、
今はできるようになっている。
かつては気付けなかったことに、
今は気付けるようになっている。
そんな自分自身の歩みを
認めることも、
大切な自己表現の
一つではないでしょうか。
自分の可能性を信じることは、
自分自身を尊重すること。
かなさんの言葉から、
その大切さを改めて感じました。
受け取ることから始まる、温かい循環
今回の学びを通して、
かなさんは一つの決意をされました。
これからは、褒めてもらったときに、
「いえいえ」ではなく、
「ありがとう。おかげさまです」
と受け取ることを大切にしたい、と。
そして、
どんな状況でも「おかげさま」と言える
自分でありたいと
綴ってくださいました。
自分の気持ちを大切にすること。
相手の気持ちを大切にすること。
支えてもらったことに感謝しながら、
自分自身が積み重ねてきた経験や成長も
認めていくこと。
その一つひとつが、
相互尊重につながっています。
もし、褒め言葉を受け取ることが
少し苦手だと感じている方がいらっしゃったら、
まずは「ありがとう」と伝えることから
始めてみませんか?
相手からの温かい言葉を受け取ることは、
自分自身にも優しさを向けること。
そんな小さな一歩から、
安心と信頼の輪が
広がっていくことを願っています。
かなさん、
心に響く素敵な気付きを
シェアしてくださり、
ありがとうございました。

