「大切な人が困っているとき、
気持ちだけでなく、
行動で支えられる私でいたい。」
私は、いつも
そんな思いを大切にしています。
誰かが新しいことに
挑戦しようとしているとき。
子どもが夢を見つけたとき。
大切な仲間が、
人生の壁にぶつかったとき。
「応援しているよ」
「大丈夫だよ」
そんな温かい言葉とともに、
自分にできることを
行動に移せる人でありたい。
その思いが、
今の私の挑戦にも
つながっています。
59年の歴史の中で、2人目の女性理事長として
私は2026年度、
一般社団法人都留青年会議所において、
第59代理事長という
名誉ある役職を仰せつかりました。
59年という長い歴史の中で、
女性が理事長を務めるのは、
私が2人目です。
これまで男性が中心となって
活動してきた組織の中で、
一人の女性として責任を担い、
信頼を築き、役割を果たしていく。
それは、
私自身が選んだ挑戦です。
けれど、決して
華やかなことばかりではありません。
体力も、気力も、精神力も。
想像していた以上に必要で、
毎日のように
自分の力不足を感じています。
思い通りにいかないこともあれば、
責任の重さに押しつぶされそうに
なることもあります。
美容室に行く時間もなかなか取れず、
気が付けば10歳の娘のほうが、
ずっとコスメに詳しくなっていたり(笑)。
強気な自分と、弱気な自分。
その間を行ったり来たりしながら、
私も日々、試行錯誤しています。
自分を大切にすることと、挑戦すること
相互尊重コミュニケーション®では、
「自分も相手も大切にすること」を
大切にしています。
それは、
自分の気持ちを押し殺して、
誰かの期待に
応え続けることではありません。
また、
自分の思いだけを
優先することでもありません。
自分の願いや可能性を
大切にしながら、
周囲の人の思いや立場にも
心を向けていくこと。
だからこそ、
私は挑戦する中で感じる
弱さや迷いも、
否定したくないと思っています。
責任を担う立場だからといって、
いつも強くいられるわけではありません。
できないことがあってもいい。
誰かに助けてもらうことがあってもいい。
自分の限界に気付きながら、
それでも大切にしたいものに
向かって歩んでいく。
そんな姿も、
自分自身を尊重することに
つながるのではないでしょうか。
「女社長になりたい」その言葉に感じた可能性
先日、私の前で、
一人の女性が
夢を語ってくださいました。
「女社長になりたいんです」
その言葉を聞いたとき、
私は胸が熱くなりました。
とても素敵で、
かっこいいなと思ったのです。
その方が
社長という肩書きを通して
実現したいのは、
もしかしたら、
「誰かの指示ではなく、
自分の意思で人生を決めたい」
という願いなのかもしれません。
もちろん、
どんな人生を選ぶかは、
一人ひとり違っていていい。
経営者になることも、
家庭を大切にすることも、
誰かを支えることも。
そこに優劣はありません。
大切なのは、
自分が本当に望む生き方を、
自分自身で選べること。
そして、
その選択をお互いに
尊重できることだと思っています。
私が自分の可能性を広げるために
挑戦し続けるのも、
そんな思いがあるからです。
自分の可能性を広げることが、
大切な人の可能性を
広げることにもつながる。
私は、そう信じています。
子どもは、親の背中を見ていないのでしょうか?
以前、
こんな言葉をかけられたことがあります。
「子どもは親の背中を見ないよ」
社会のために
懸命に活動している自分を、
どこか否定されたような気がして、
少し落ち込みました。
でも、私は考えました。
本当に、そうなのでしょうか。
先日、
10歳の娘が学校で行われた
福祉教育講演会での
出来事を話してくれました。
視覚に障がいがあり、
盲導犬とともに生活されている方の
お話を聴いた娘は、
自分から手を挙げて、
こんな質問をしたそうです。
「災害の時は、どうしているんですか?」
先生から「いい質問だったね」と
褒められたことを、
とても嬉しそうに話してくれました。
私は、その姿を見て、
感謝の気持ちで
いっぱいになりました。
娘が自分で考え、
相手の立場に思いを巡らせ、
勇気を出して質問したこと。
その一つひとつが、
とても嬉しかったのです。
娘の行動が、
私の背中を見て
育った結果なのかどうかは
分かりません。
けれど、
子どもには子どもの世界があり、
日々のさまざまな経験から、
自分自身の力で学び、
成長しているのだと感じました。
親がすべてを教えなくても、
子どもの中には、
たくさんの可能性が
育っているのですね。
相手の可能性を信じることも、相互尊重
相互尊重とは、
相手を自分の思い通りに育てたり、
変えたりすることではありません。
一人ひとりが持つ個性や可能性を信じ、
その人らしい選択を尊重すること。
子どもにも、パートナーにも、仲間にも、
それぞれの人生があります。
だからこそ、
私は自分自身の人生にも、
誠実でありたいと思っています。
挑戦する姿も、迷う姿も、
助けてもらう姿も。
そのすべてを通して、
人は一人では生きていないこと、
互いに支え合いながら
成長していけることを
伝えていきたいのです。
社会とのつながり。
人から信頼される力。
誰かのために行動する勇気。
そうした経験の一つひとつが、
いつか大切な人を
支える力になると信じています。
そして、私自身の挑戦も、
誰かが自分の可能性を
信じる小さなきっかけになれたら
嬉しいです。
自分も、相手も、大切な存在。
一人ひとりが
自分の意思で人生を選び、
互いの可能性を
応援し合える社会へ。
これからも、私自身が学び、
悩み、挑戦しながら、
相互尊重の輪を
広げていきたいと思います。
最後に、
いつも多くの学びと
成長の機会をくださる
青年会議所の皆さまに、
心から感謝申し上げます。
一般社団法人相互尊重コミュニケーション®︎協会
代表理事 渡辺佳菜

